もち撒きをご存じでしょうか?私は知らなかったです。
その名の通り「お餅を撒く」行事です。
どうやらこの深見地区では年に数回、大事な行事(運動会やお神楽)の前にこのもち撒きが行われるようです。
もち撒きという風習自体は西日本だとたまに見られるみたいですね。
行事の後にその参加者に対して、紅白に色分けされたお餅を投げることで配ります。
しかもその数がまたすごいんですよ。多いときで、
2000個
※筆者予想です
程のお餅が撒かれているんです。
要領としては、軽トラの上からひたすらお餅を投げまくる感じです。写真はないので実際に見てきて下さい。
さて、これらのお餅がどうやって作られているのでしょうか。
キーワードは、
「地産地消」
です。
深見地区はお米が大量に生産されている土地ですから、餅米も生産されています。原料はその餅米です。
そしてお餅作りの準備は2日前から行われます。
まずは何人かでお米を浸漬して、炊く準備をするとともに、前日準備に向けた準備を行います。具体的には、ブルーシートなどを用意して床が汚れないようにします。
前日準備ですが、これがとても大がかりです。30人以上が集まって、およそ3時間かけてお餅を作ります。実際の様子は写真の通りです。
写真の説明
左上:紅白のお餅を袋詰め
左下:子どもたちが待機している様子
右上:お餅を整形する方々
右下:餅米を蒸すおじさんたち
とても大がかりであることが見てわかりますね。この行事には子どもから高齢者までがボランティアで、和気藹々と作業を行います。地域内での交流って、こんな光景のことを言うのでしょう。
地域内での餅米を地域の人々が加工し、最後には地域内で食べるという、循環。
地産地消のあるべき姿だと言うことができると思います。
私もこの作業には横断的に参加しておりましたが、この場で小学生や国外からの移住者、地域の老人会の方々など本当に「幅広い」方々と面識を持つことができました。
最後は余ったお餅をきなこ餅にして、賄いとして参加者で食べて解散です。
単なる行事の準備に過ぎませんが、普段は感じることができない、コミュニティー形成の様子を垣間見ることができる貴重な様子でした。
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